
目次
- 第一章 人間のめざすもの
- 第二章 長の条件
- 第三章 心術の工夫
- 第四章 考え方・生き方
- 第五章 人たるの道
本書は、「人としてどう生きるべきか」をテーマにした一冊です。派手な成功法則ではなく、日々の心の持ち方や仕事への向き合い方について、多くの気づきを与えてくれました。
① 君子は其の位に素して行い、其の外を願わず
「今、自分が置かれた立場で最善を尽くす。」
この言葉が一番印象に残りました。
地位が高くても低くても、順境でも逆境でも、その立場でできる最高の努力をするという考え方です。
会社員である以上、異動や昇格、降格、組織変更は避けられません。
私の職場でも1月1日付で人事異動があり、これまで上司だった方が部下になるという出来事がありました。
会社では珍しいことではありませんが、実際に目の当たりにすると、お互いに複雑な心境になります。
それでも、その人がこれまでと変わらず誠実に仕事へ向き合う姿勢を見せてくれたら、周囲からの信頼は変わらないと思います。
私自身も、どんな立場になっても、その場所で最善を尽くせる人でありたいと感じました。
② 不易流行
「変えてはいけないもの」と「変えなければならないもの」を見極める。
この考え方は、今の仕事にもそのまま当てはまります。
仕事に対する姿勢や基本的なスキルは変わりません。
一方で、自動販売機の商品ラインナップは、気温や流行、お客様のニーズに合わせて変えていく必要があります。
さらに近年は、残業時間の制限や人手不足など、働く環境も大きく変化しています。
以前のやり方では通用しない場面が増え、より本質的なスキルや考え方が求められる時代になったと実感しています。
③ ゲーテの『処世のおきて』
- 済んだことをくよくよしない
- むやみに腹を立てない
- 今を楽しむ
- 人を憎まない
- 未来は天に任せる
どれもシンプルですが、実践するのは簡単ではありません。
私は仕事でうまくいかなかった日があると、一人反省会をしてしまうことがあります。
しかし、過去は変えられません。
大切なのは、「今、自分にできること」に集中することです。
今年も予算との乖離など、頭を悩ませる課題はあります。
それでも、この本を読んで改めて思ったのは、自分が置かれた環境そのものが修行の場だということです。
どんな状況でも目の前の仕事に誠実に向き合い、一つずつ積み重ねていきたいと思います。
まとめ
本書を通して感じたのは、人生や仕事は環境を選ぶこと以上に、置かれた環境でどう行動するかが大切だということです。
管理職になってからは、自分の思い通りにならないことの方が多くなりました。しかし、だからこそ「今の立場で最善を尽くす」という姿勢が、自分自身の成長につながるのだと思います。
派手なテクニックを学ぶ本ではありませんが、働き方や生き方を見つめ直したい方には、じっくり読んでほしい一冊です。


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